サッカー日本代表に思うのは、ゴールを決めたとき素直に喜べるようなサッカーをしなさい!ということだ。
日本代表の試合ではゴールを決めたときに「あーやっと1点取った…」という感じで脱力している選手が多いように思う。この間のアンゴラ戦で決めた松井もそうだった。たしかに親善試合であるわけだし、何より勝つことが(世論的に)求められているというプレッシャーの中だったし、ブラジル相手に点を入れるのとではモチベーションの差は大きかったのだろう。
だがサッカーというのはたったひとつのゴールにボールを突き刺す戦いである。モチベーションを言うならば相手ゴールにボールを突き刺す、ただそれだけである。相手も親善試合も何も無い、とぼくは思う。相手が強豪であろうが弱小チームであろうが自分達のサッカーをやり通す。それが相手を倒す、打ちのめす、ということだし詰まるところそれが自尊心の発露であり、相手への最大限の敬意だと思う。
中田英が自身のHPで「何の為に試合をやっているのか混乱してしまった」と言っているように、今の日本代表にはいわく言いがたい「虚脱感」が漂っているように感じられるのは、それと知らずグラウンドを囲み熱狂するサポーターの無邪気な姿とあいまって一層強く感じざるを得ないのはぼくだけではないだろうと思う(アンゴラ戦で国歌斉唱に某アイドルが出てきたのには…これこそ虚脱の極みというか…笑いました、間抜け過ぎて。アンゴラを馬鹿にしてるんじゃないの?とも思ったよ)。
いったい何が足りないというのか。すべてがほんのちょっとずつ、足りないのかもしれない。
あるいはこうまで点が入らない展開に誰かが呟いたように「病気」なのかもしれない、今の日本ぜんたいに「何となく」蔓延している。