ひとえに、バランス。

自分で後でじっくり読み返すために勝手にリンク貼ってしまったけど、いいのかな?トラックバックとかすべきなの?よくわからないけど。

菊地成孔さんとその他の人びとの非常に興味深い議論のさまが記録されている。事の次第がまったくわからないけれど。
やっぱり菊地さんは良いなあ。たとえば「ネット社会」という現象にしても、まったく別の観点から新しい見方を提示している。物事の洗い直しだ。菊地さんっていろんなところで嫌われているみたいだけど、何かやはりぶっちぎっちゃってる感があるからじゃないだろうか。簡単に振り切られちゃうとやっぱり気に食わないんじゃないかな。あまりに多方面だから「中途半端」とか言われてるけど、どれにも造詣が深い。鬼塚ちひろのレヴューにしたって、あれがすべてとは言わないが実に的を得ていると思うし(菊地さんの提示した問題点に無自覚な連中が問題なんだよ)、WANTED!もぶっちぎりで面白かった(たぶん自分がわからないことで面白おかしく笑い転げてたりすると不機嫌になるっつうことでしょ?)し。信者(中田信者、とかよく言われてるね)とかではないですよ。相容れないものはありますからね、個人としての特性の点で。そこらへんが了解できるか否か、ということでもあると思う。
それはともかく、個人的にはネット社会というもの(とその周辺、あるいは敷衍)についてもう一度じっくり考え直してみる(洗い直す)良い、そして結構切実な契機になった。

http://d.hatena.ne.jp/prse/20050923
 

ああ…なるほど。あらゆる方面で「無自覚」な連中が多い、ということかな。この「メガネ男子」に対する菊地さんの対応にしても、簡単な話で「まずちゃんと道理を通せ」ってことだったんですね。しかしこのメガネ男子なる本には
『…その結果、身勝手で無礼な発言のオンパレードとなりましたが、それらはみんな、激しすぎるメガネ愛のせい…』
などという一文が掲げられているそうで。そこはかとない無自覚さが滲み出ておりますなあ。この感じは最近いろんなところで多い。と個人的に感じている。この何と言うか「愛」だとか「信念」だとかを前面に押し出して本人至極真剣らしいのだが、やってることは笑えもしないギャグ、という。非常にバランスが悪いですね。独りよがりを感じます(このぼくのブログも独りよがりですが、これはネットの特性として『直線的』だからやってるんですよ。その点で言えば自覚的だと自分では思っております)。曲りなりにも「実業」として本を出版するわけだから、筋を通すところはビシッと通さないと。という、至極当たり前で最低限のモラルの話なのだな、というところです。