「え?酷暑?でもっていうかもう9月だし」みたいなノリで、今年の夏はいささか唐突に玄関のドアを開けて去ってしまった。下の画像は、そんな気ままな季節が去り、新たな季節が開いたドアから顔を覗かせているその瞬間を克明に捉えたものである。ま、台風がやって来たんで雲が風に吹かれてたなびいてるだけなんだけど…それも含めて、季節の変わり目は空にその兆しを刻んでゆく。じっと眺めているとそれも風に吹かれるまま少しずつ崩れてゆき、あてもないままうつろいながら夜の暗闇の中に消えてゆくのだった。それはわれわれ人間とて同じことであった。われわれに行くあてなどあるのだろうか?歳を取ればそれなりにあてを見つけるものだ。生きて生き続けるとはそういうことだ。折り合いをつけるのだ。
夏の終りがずっと続けばいいのになあ。