「村上モトクラシ大調査」にはじめて参加したよ

Q.【村上モトクラシ大調査村上春樹さん(本人)からの出題です。村上作品を、『ノルウェイの森』の前と後に分けると、あなたはどちらが好きですか?


なんて難しい質問なんだ。ちなみに
ノルウェイ前::『風の歌を聴け』、『羊をめぐる冒険』、『蛍・納屋を焼く・その他の短編』、『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』、『回転木馬のデッド・ヒート』、『パン屋再襲撃』など。

ノルウェイ後:『ダンス・ダンス・ダンス』、『ねじまき鳥クロニクル』、 『レキシントンの幽霊』、『神の子どもたちはみな踊る』、『海辺のカフカ』、『アフターダーク』など。

ということになっている。
ぼくの中ではこの線引きは特に意味は無いと思っているが、ぼくは「ノルウェイ後」に一票。
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』にはもの凄く影響を受けたのだけど、おそらくその延長上にあると言って良いだろう『ねじまき鳥クロニクル』、これが戦慄の傑作だと思っている。
これは何度か読み返しているのだけど、何度目か、つまり一番最後に読み返したときは、文字通り身体がワナワナ震えて、呼吸も荒くなった。本を読んでいてはじめての体験だった。死ぬほどの哀しみに襲われて、何度も何度も泣いた。もう一冊、ジョン・アーヴィングの『ガープの世界』という本があるけれど、こちらも本を持つ手が震えた。「何だこれ?何だこれは?」とぜいぜい言いながら読んだ。
以来、両小説を開くのがとても怖い。だから読んでない。
それ以後、エッセイを除けば村上春樹の本読んでないんだよな。『アフターダーク』も『東京奇譚集』も即座に買ってはいるのだが。