The Great Jazz Trio「ダイレクト・フロム・LA」ダイレクト・フロム L.A.(紙)をホントに久しぶりに引っ張り出して(白いカビをひとつ、紙ジャケットの奥のカビ臭さをひとつ、確認して)聴いた。良いですよ普通に。どこを目がけていけば良いのかわからないこの優雅さ。(今となっては)むなしく置かれた定番過ぎるスタンダード。すべてがぼくを混乱させ、沈鬱させます。や、名盤なんでしょう勿論。あくまでぼくの中で選定基準がバラバラに中空分解してしまって。以前はオーセンティックなピアノ・トリオばっかバカみたいに集めていたのに、今ではオーソドックスなピアノ・トリオと知っただけでもう萎えちゃうなんて、なんと即物的な人間なんでしょうワタシは。たぶんCDとともに増え続けた腹の脂肪を、絞らなければならないと意識しはじめた頃と同期しているんでしょうな。