ビートルズを聴くと、昼の光の鋭さ、夜の闇の深さに敏感になるような気がする。以前はそれこそよく聴いたが、今
ビートルズを聴くと底知れない恐怖を感じるのだ。何かがぱっくりと口をあけて待っている、そんな気がする。ポールもリンゴも存命中だし、ジョージもレノンにしてもずっと音楽活動を続けていたわけだから何も気味悪がることはないんだろうけど、何かビートルズという存在はぼくにとっては、現実とぷっつり切れてしまった異界の音楽という感じを拭えない。他のアーティストと並べては見られないのだ。もちろん、mp3にもウォークマンに入れることも出来ない。恐ろしいのだ。だからこそ魅力的なのだけど。