Havard Wiik/Arcades Project

Postures
2003年にJAZZLANDレーベルから出たHavard Wiik Trioを買って一度聴いてから放っておいたので聴く。ATOMICの一員であるHavard Wiikのジャズも、伝統的なジャズ・フォームの上でフリーに展開する演奏を楽しむ。フリーはただ質感を味わっているだけで、たぶん演奏の20パーセントも理解していないんじゃないかと思う。ややもすれば、ただヘッドフォンを耳にあてて音を「聞いて」いるだけ。それでもじっくり聴いていると、次々に現れて散りばめられていく音のカーテンの中に奥に、表現の核のようなものがうっすら見えはじめる。それも含めた質感を味わってそれが楽しいのなら、まあこっち方面も追いかけてみたいなという気もする。フリーが良い、カッコイイ。という感覚がまだいまいちわからない。たぶん一生わからないのだろう。だからフリーをカッコイイ、と本能的に感じられる人のことが羨ましい。たぶん生きかたそのものが違うだろうね。
 
で、欲しいHavard Wiikの「Arcades Project」。基本的なサウンドは「POSTURES」の延長線上にあるのかな。より深い表現に試みている。ので聴いてみたい。
アーケイズ・プロジェクト
 
ときどき無性にヨーロッパ物を漁りたくなる。ATOMICなんか3枚くらい持ってるけど全然聴いていない。今日もヘッドフォンをあてている。外では音の無い雨が降っている。