Dave Douglas/Strange Liberation

・Tribute Allstars/Update Miles Live
・Dave Douglas/Strange Liberation(http://www.amazon.com/Strange-Liberation-Dave-Douglas/dp/B00016XNGQ
 
・旅人に道は無し。歩いた跡が道となる『Traveler   There is no road   A road is made by walking.』
フリーク・イン
Dave Douglas/Freak In(↑amazonで試聴できます)
マイルスの諸作を儀礼的にではあるにせよ通過した後では、実に「わかりやすい」(って言ってしまうのもどうかと思うが、マイルスによって理解の筋道を得た)アルバムとなった。当時NY最前線のジャズにタブラ+エレクトリック(イクエモリの「electronic percussion」)+マークリボーという、いわゆるエレクトリック・マイルス志向の。と言うのも最早時代遅れなんじゃないか?という王道サウンド。とはいえ2003年リリースだからだいぶ前の作品なんだなあ。エレクトロニクスの混ざり具合がとっても良くて、プチプチプチ…チョロロチョロロコポコポ…という音が気持ち良い。
4.「Hot Club of 13th Street」はそのチョロチョロ音を堪能できる短い曲。6.「November」はNils Petter Molvaerみたいで、かっこいい(フロント2管もさることながら、マークリボーの爪弾く正統派ギターが泣かせる)。11.「Traveler There Is No Road」はこれぞマイルス・サウンド形容っつーか、ちょっと初期ウェザー・リポートにも似て、かっけえー笑。シンセの音がかっこいい。もっと歪ませて欲しい。そうか、全体的に洗練され(過ぎ)ているんだ。口当たりが良いと言えるが、逆に言えば物足りないのだ。
発売したての頃「何かジャケット(とデイヴ・ダグラスという名前)がビル・フリゼールみたいで微妙だなあ…(当時はそっち方面のジャズには理解が行ってなかったので)」と思いつつ聴いてみたら、意外と良かったという記憶が蘇ったのだが、次作はそのビル・フリゼールが加わってさらにエレクトリック・マイルス志向の音になっているようで、気になるのだが入手が困難のようだ。田舎にいるとフットワークが鈍くてしょうがない。