Money Jungle/Duke Ellington

(WANTED!で聴いて、リマスタリング盤が安く売ってたので買いました)
いやはや、コイツは凄いですね。これを聴く前にヨーロッパのピアノ・トリオなんぞを優雅に聴いていたのだけれど、こちらのこのゴツゴツとした質感、3人の巨人(左にチャールス・ミンガス、右に迎え撃つはマックス・ローチ、真ん中からドスンとエリントン)による破壊的な音圧。吹っ飛ばされます。いかにこの3人、とモダンジャズが勢いと物理的なパワー、鬱屈とそれによって引き起こされる官能、を有していたか実感させられる、というよりもうひれ伏しちゃう感じですよね。1曲目の「Money Jungle」こそ、喧嘩セッションの名に相応しい名演。ミンガスとマックスローチの殺気漂うストラグルを引き裂くようにガツーン!、と鍵盤を叩きつけるエリントンのさらなる殺気のすさまじいこと。

Money Jungle