ジャズ

Nick Ayoub/Pillsville

「The Montreal Scene」というタイトル通りカナダのジャズで、なかなかのレア盤らしい。とはいえ何だってわけでもなく普通のジャズなんですが、ハードバップに「マイルストーン」を真似たようなコード進行を導入したりしてモードを混ぜ込み、高速なんだかバ…

The Curtis Counce Group, vol.1/Landslide

やっぱジャズは良いわあ。なんかもう、無条件にアガっちゃいますよ。これなんか地味〜な盤でぼくは寺島さんの本を読んでジャケットカッコいい〜、なんかB級名盤っぽい、あハロルド・ランドがいる、みたいな感じで買ったんだけど、まあ地味なんすわ。ハロルド…

Dan Cray Trio/Save Us!

7曲目の「Night Dreamer」を聴く。ダークアーバンな原曲の街角にひそむロマンティシズムに、その暗闇へと飛び込んでそっと寄り添った。見よ、満天の星空を。ショーターはきっと、こんなちっぽけな地球の何たら上人なんてどうだって良いに違いない。ちょっと…

Peter Nordahl Trio

最近はもっぱら東京ザヴィヌルバッハの1st「Cool Cluster」を聴いて心地よさに悶えていたのだけど、ふと思い立ち180的に方向を変えて久しぶりにPeter Nordahlを聴いてみた。 「The Night We Called It Day」というアルバム。制作が日本の会社であり(Spic…

Marlena Shaw/Who Is This Bitch,Anyway

「free soul」というクラブミュージックの人気コンピ・シリーズがあるらしく、Marlena Shawが取り上げられ「free soul-A Classic of Marlena Shaw」と銘打って発売された。試聴してみたら、カッコいい!ソウルフルなボーカルとコッテリ感たっぷりでグルーヴ…

今日聴いているジャズ

は、Mahavishnu Orchestra "Birds Of Fire" ジョン・マクラフリン&マハヴィシュヌ・オーケストラ「火の鳥」。 英国に生まれインド哲学に傾倒しイン・ア・サイレント・ウェイに参加し(うおー先週聴いてたぞ)そのままビッチェズ・ブリューに参加し(うおー今…

Stories/Fini Hostrup Trio

ああもうヤダなぁ。またしても最後の曲にやられてしまう。グレイプバインの「ふたり」やサニーデイ・サービスの「24時」やシャーペンの「夜のTシャツ」なんかはJ-POPということもあるし?思い入れもたっぷりだから許せるんですよ。でもそのある意味わかりや…

live/Oslo 13

不勉強なことにスカンジナヴィアという地域がいったい何処を指すのかわからなかったわけで、意を決してグーグル検索してみたのですけど。何かを検索するというのは時に大変な勇気を要するのだ。無知の告白。やれやれ、スカンジナヴィアも知らないのかい?チ…

ER/Nils Petter Molvaer

ニルス・ペッター・モルヴェルの、2005年リリースの目下最新作。ERって緊急救命室みたいですね。「医学書なんか読んでると病気になるぞ、カーター」ってね。このアルバムでは8曲中7曲のタイトルに「er」がつけられている。モルヴェルの母国語であるノルウェ…

Money Jungle/Duke Ellington

(WANTED!で聴いて、リマスタリング盤が安く売ってたので買いました) いやはや、コイツは凄いですね。これを聴く前にヨーロッパのピアノ・トリオなんぞを優雅に聴いていたのだけれど、こちらのこのゴツゴツとした質感、3人の巨人(左にチャールス・ミンガ…

坪口昌恭/Andrograffiti

んで、コレ。うおお、これは!「M.T. Swallow」何てタイトなタイトルなんだ!演奏もタイトで、ストイック。ひとつ打ち込みとサンプリングを軸に、ドラムスとパーカスが細切れに裁断し、キーボードが音をパラパラ埋め込んでいく。オラシオ・エルナンデスが発…

Jan Garbarek/In Praise Of Dreams

はじめてのGarbarek購入になる。これは2004年の作品。Kim kashkashian(vl), Manu Katche(ds)の他サックスやシンセ、サンプラーなどすべてガルバレクが担当している。 個人的には…うーん、微妙。良くも悪くもガルバレク的世界観の色濃く出た作品。清涼で純度…

メモ

・HEIDI SKJERVE QUINTET/COMING HOME http://www.curlinglegs.musiconline.no/shop/displayAlbum.asp?id=30748&cid=&sid= ジャズにとらわれない美しく飛翔するような声。ゾクゾクして涙が出る。 ・HELGE LIEN TRIO/LIVE http://www.curlinglegs.musiconline…

Mads Hansen/Grooves

同じStunt Recordsから出た「Mi Ritorni In Mente」「GLEDA」でStefano Bollaniのサイドメンとして丁々発止の演奏を楽しませてくれたJesper Bodilsen(b)とMorten Lund(ds)を目当てに購入。リーダーはMads Hansen(sax)、衒いの無い正統派サックス。 イエロー…

What's A Good Boss Anyway?/MusicMusicMusic

キ、キターーーーー!!MusicMusicMusic待望にして待望の!新譜が2月中旬にHoob Recordsより発売になります!勿体無くて試聴なんか出来ねえけれども、試聴も出来ます(ぼくも1曲だけ試聴しました)。 「スウィーディッシュ・デイリー・ポスト紙2005年ベスト…

Electra/Arild Andersen

何度も試みたが言葉が出てこないので、印象だけ。 深淵。東洋的な旋律・音とエレクトロニクスのポストモダンな融合、ツイン・ドラムスとツイン・パーカッションによる多重リズム。うーむ、癒しです、これは。何ひとつ解決されない歴史の重み、繰り返し。過去…

Darling/Mathias Landaeus

前作の「Blabete」に続くMathias Landaeusのカルテット作品。全曲Landaeusの曲なのだけど、佳曲揃いで、2. Darlingと4. Children's Waltzが最高に良いです。アルバム全体として地味なフレイヴァーが、この2曲にゆったりとした流れと懐の深い音の広がりを与…

Pure Imagination/Brian Cashwell Trio

9曲目「Pure Imagination」一曲のために買ったようなもの。まったくなんて素晴らしい曲なんだ!5/4拍子で入ってくるドラムスのイントロからもうこれは何かが秘められている演奏だと確信できる。しなやかで美しく、楽しくて哀しいぼくのドツボ曲。 Brian Cash…

Red Moon/Moutin Reunion Quartet

Jean-Michel Pilk TrioのベーシストFrancois MoutinとあのGiovanni Mirabassi Trioでドラムを務めるLouis Moutinの双子の兄弟を中心としたユニット。ピアノが若きフランスの雄Baptiste Trotignonという最強トリオにRick Margitzaが絡んでいく。もう何という…

Karl-Martin Almqvist

今年最初の銀盤紹介は、スウェーデンのサックス吹きカール=マルティン・アルムクヴィスト。以前に紹介したMathias Landaeusのカルテットに参加していた彼の飄々としたサックスが何となく耳に残っていた。これは彼の初リーダー作。 ベースにFilip Augustson、…

Feelin' Good/Frank Cunimondo Trio and Lynn Marino

声、というか節回しがブロッサム・ディアリーにそっくりなリン・マリーノ。どっちかというとピアノのフランク・カニモンドに興味があったのだけど、こういうポップでスマートなジャズボーカルを聴くのは良い。曲はあまり馴染みの無いものが多く、「余生はど…

Save Us!/Dan Cray Trio

買ってからずっと埃を被っていたダン・クレイ・トリオの新譜をやっと聴く。 前作「No One」よりもさらにエッジの効いた演奏になっていると思う。ストレートではあるがどこかシニカル。澄ましっぷりもモーダルに鋭利に立ったタッチと、下町風のスレスレのえげ…

Anders Aarum Trio/The Lucky Strike, Mathias Landæus/Bläbete

はまぞうで見つからないレアな?欧州盤を2枚ご紹介。どちらも典型的にヨーロッパ的クラシカルなエレガンスと技巧をまぶした比較的オーソドックスな演奏。 アンデルス・アールム・トリオ(Hot Club Records, 2000)は煙草ではなくてボウリングをモチーフにし…

Anders Persson Trio/in person

最近注目しているSpice of Life(http://www.spiceoflife.co.jp/)はScandinavian Connection(http://www.spiceoflife.co.jp/scandinavian.html)からの一枚。写真よりも鮮やかで凛としたジャケットと聴きやすい演奏で購入。 かなり懐の深いトリオで、ビル…

Phil Woods/Voyage

ああー、良い。「I'll Be Around」の流暢なメロディに聞き惚れ、「Trouble Is A Man」のゆったりとした流れに"Our Jazz Is Here to Stay"と確信する。 御代フィル・ウッズが水を得た魚のように何と元気なことか。瑞々しいこと甚だしく。ビル・チャーラップ(p…

Brad Mehldau Trio/Anything Goes

ブラッド・メルドーの新譜「Day Is Done」が買えないので、指をくわえながらこちらを聴く…(Helge LienやらJeff Hamiltonやらをひょいと買っておいて何をもったいぶるか…やはり新品と中古では気の持ちようが違う…というわけでもったいぶる) だがこちらもた…

Bill Evans/Alone

エヴァンスのピアノを聴いていると、色褪せたタイルが敷き詰められた夕暮れの路地に独りぽつんと取り残されたような気分になる。 エヴァンスはその路地で、独りきりで何を思いピアノを弾いたのか。あるいは彼の旋律は弛みない自己分裂との闘いのようにも聴こ…

Jeff Hamilton Trio/Hands On

まともに聴いてないディスクが増えるばかり。ここらでちゃんと対峙せねば。というわけでサミュリ・ミッコネンなぞを聴く。うむ、叙情的。とあっけらかんに感動して良いものか…。最近よく聴くのはこのジェフ・ハミルトンのトリオ。ピアノのラリー・フラーが元…

Chick Korea/Now He Sings, Now He Sobs

言わずと知れたピアノ・トリオの大名盤。御代チック・コリアの若々しく瑞々しい、鋭利なまでに研ぎ澄まされ、羊水に浸されているように無垢な感性。「ステップス−ホワット・ワズ」の静かな躍動が心を震わせる。 惜しむらくはジャケット。何か古臭く見えて仕…

MUSICMUSICMUSIC「ONE TWO FREE」

これ良いですよー。帯には「新世代ピアノ・トリオ」とあるけれどまあ特に新しい!と小躍りするわけではないぼくの耳。ところが心地よいビートとリズムとメロディに小躍りするぼく。 Spice of LifeはHoob Records(http://www.spiceoflife.co.jp/hoob.html)…