The Curtis Counce Group, vol.1/Landslide

   
やっぱジャズは良いわあ。なんかもう、無条件にアガっちゃいますよ。これなんか地味〜な盤でぼくは寺島さんの本を読んでジャケットカッコいい〜、なんかB級名盤っぽい、あハロルド・ランドがいる、みたいな感じで買ったんだけど、まあ地味なんすわ。ハロルド・ランドで先鞭をつけるや否やジャック・シェルドンでしょ、カール・パーキンスでしょ、フランク・バトラーでしょ…ってフランク・バトラーかい!「A Fifth For Frank」マジカッコいいんですけど!フランク・バトラーのドラムはキリッとしていて男らしい。乾いたスネアの音を良いところにバシバシッと決めるのが気が利いている。ハロルド・ランドは相変わらず男気たっぷりだし、リーダーのカーティス・カウンス(b)の徹底的なまでの地味っぷりがこれまた男。地味なのに筋骨隆々たるエネルギーがみなぎっているこの盤こそ男のジャズ。
小ぶりで小粋な節回しが愉しいカール・パーキンスの小ぶりなキレが冴える「Mia」も推したい。無条件にアガるっつうの。そしてこの地味なパーソネルがぼんやりと晴れた日の港でカモメの声を遠く聞きながら静かな水面に送り出すような「Time After Time」に男泣き。
56年か…。ハイレベルな演奏だよねこれ。
Landslide