と思ったら、Lefties Soul Connectionに関しては1stアルバムがリリースされていたみたい。「Hutspot」http://www.inpartmaint.com/nebula/nebula-releases.html#NBIP5029
ウーム、カッコいい。
…と、Lefties Soul Connectionの試聴を探していたら、とんでもないものを見つけてしまった。
http://www.inpartmaint.com/plop/PLOP-TITLE/PLIP-3016.html
何と村上春樹の「ねじまき鳥クロニクル」にインスパイアされた作品だという。何だとコラ、一体どんな曲をつくってくれたんだ、生半可なモン作って言うんじゃタダじゃおかねえぞ…と思って聴いてみると、ウーン、試聴した限りでは、確かに曲自体は美しくてよく練られていると思うけど、清涼過ぎる。「ねじまき鳥〜」のテーマを語り尽くしているとは言い難い。どちらかといえばこの澄んだ深遠は「海辺のカフカ」や(読んでないけど)「アフターダーク」のほうに近いイメージを持っていると思うのだけど。「ねじまき鳥〜」は、こんな安易なイメージで(美しく・アーバンサウンドスケープ・みたいな)語れるほど底の浅い作品じゃない。電話の女が言うように、この作品はどろどろと溶けた熱い泥の中をのたくりまわるような、欲望と暴力とやり場のない哀しみに満ちている。誰もが目を伏せて避けたくなるようなしかし誰もが内部に抱いている(だからこそ目を背けたくなる)熱い泥、その中を通過しないでは済まされない人々のことを扱った作品だと思う。生半可に対峙すればその手は己の暗い熱にもがれてしまうだろうに。