何年も前から思ってることだけど、ぼくはグレイプバイン空気公団サニーデイ・サービスを聴くかわりに、あるいはそれらがもたらす心的状況のかわりに、いわば身代わり、代償としてジャズを聴いているのだ。だから際限なく次々とアルバムを漁っては聴き、聴いては投げる。聴いても聴いても心の空白は埋まらない。わからない。ぼくはジャズが好きだ。でもそんなに好きなわけでもないのかもしれない。ぼくはジャズのリズムが好きだ。腹の底がズンズン押し上げられるようなあの喜び。心的状況だ?ふざけたことを抜かす。リズムが重要なんだ。それを取り戻さないと。