朝から憂鬱☆

何が憂鬱って、「ねえ、人生って結局全部即興だよね☆」とあけすけと言ってしまわない可能性が、自分の中にあったかどうかってことだ。人生上、いや日常的な生活の中においても確たるフォームというものを生成し鍛錬することが出来なかった(そして怠惰と弛緩とドロ〜ンな日常に至る)ぼくは、たぶん「JはJでもおれが聴いてるのはジャズだぜ☆」という安っぽいスノビズム方向からも、「人生って結局即興だぜ☆」と衒いもなく言ってしまったに違いない。そのことを恥じる。ぼくは多調でもなければ無調でもなく、たんにグダグダなのである。
でもぼくはある種の規定されたフォームの中からいかにしてそれを内側から変質させていくか、というようなことは日常の中で試みており、それは即興的であり一種の美意識である。と言っても良いと思う。ただもう、それすらもクリシェと化してしまっていて、だいいちまったくの無理解に合っているし、そういった「美意識(笑)」こそが排除されるべき場所で悪戦苦闘しているわけで、場違いな空回り感と底なしの焦燥と疲弊に苛まれているというだけのつまらん話だ。早く真人間になりたい。浮いた話のひとつでもしてみたいものです。