選挙に積極的に関わろうとすればするほど、現実的なしがらみは増える一方でしょう。
それって結局行き着くところが、今の日本の官僚主導の政治のあり方だと思うんだけど。
それが良い悪いではなくて、そういう官僚主導の政治を解体することが日本の社会にとってどのような意味、影響を及ぼすのか、そこらへんのことをないがしろにして政治は行うことは旧来型の政治と何も変わらないのではないか。それらの意味を整理したうえで自分たちのポジションも開示しつつ、国民に問うていく。それらのことを放り投げたまま国民の耳に心地よい甘言ばかり放っている、その意味においてはぼくは民主党が政権をとることに対して懐疑的であります。というか民主党を選んだ国民に対して…(本当の意味での懐疑として)。ぼくはあらゆる意味における保守性から逃れられないのです。
結局ね、カネとそのカネが生み出す権力、あるいはその幻想が政治を動かしていくという仕組みはこの後期資本主義社会である日本からは絶対に抜け切らないわけで、まあ今回の選挙も辟易するほどでしたね。テレビをつければ真面目腐った顔と声とあのどっからか引っ張ってきた文字のフォント!ウンザリしてしまいますよ(特にあの党とかの看板とか標語めいた文言とか。わかりやすくてポップ!ハッ!)。投票率が思ったほど伸びなかったのは、もしかすると最後の良心かもしれませんぞ。投票率が伸びなかったのに組織票が(事実上は)機能しなかった。ハッ!ま、最後はカネと権力と幻想なんですけどね。だから日本の将来は引き続き暗澹だ。と思いつつ、普段は冷静で暗くさえ映るNHKのあのアナウンサーが、今日は顔色も良く声色も良く、あまつさえ微笑みながら選挙速報を伝えているのには多少の苛つきを抑えられなかった。正義とは何か、大義とは何か。思い知らされる選挙であった。
 
やった!選挙について矢鱈めったらに書いて、政治に参画したような気分を味わったぞ!さあこれでおれもいっぱしの真人間だ!でも支持政党は大敗だ。