カティーサークと膳でヴァンクーヴァー雪見酒

Eivind Opsvikとか空気公団とかジョージ・ベンソンとか適当に入れたMDの中にピアノ・トリオの曲が。これ誰だっけ?イヴァン・パドゥアかなあ、それにしてはタッチが少々軽いしドラムが当意即妙すぎる。色々CDを引っかきまわして当該曲を探し回った結果、Joel Weiskopfの「Change In My Life」の最後の「Day Of Rejoicing」という曲だということを思い出した。喉の付け根あたりが締めつけられるような、胃の上半分が真空状態になったかのようにざわざわする、可愛らしくってリズミカルな曲想。こんな気分を抱えながら生きていくしかないのか。と思う曲ばかりが増えていく。いや、いずれそんなふうにも思わなくなるようになるのだろう。そう思うと、自分に未来など無いような気はする。そしてそれは事実であるように思える。ああなんて良い曲なんだろう。
http://www.amazon.com/Day-Of-Rejoicing/dp/B002M2X1M8
  
リュージュやスピードスケートやアイスホッケーなどを酒をすすりながらぼおっと観る。これほど贅沢なことは無いだろう。アテネの体操での「架け橋」実況で味をしめたか、別に時代と一緒に潜行していたことか知らんが、最近はNHKのアナウンサーもやたら声を張り上げる人がいるが、もうちょっと抑え目にして欲しい。淡々とやってもらいたいものだ。サッカー日本代表は韓国に惨敗したそうだが最早どうでもいい。『○○テレビ開局50周年記念番組』なんてな冠をかぶせられたサッカー放送など、この国のサッカーをよく象徴していると思う。サポーターもイヴェント感丸出しで半笑いのままブーイングだもん。いい感じです。
  
最近は「デスプルーフ」(もちろん菊地さんの「ユングサウンドトラック」の影響で)と「グラン・トリノ」(もちろん菊地さんの「ユングサウンドトラック」の影響で)という非常に強い構造を持った作品を観て(普段映画なんて全然観ないので)結構ぐったりしてしまったので(映画というメディアに馴染みの無い自分は、そのコンプレックスから映画をまず構造から捉えようとしてしまう中途半端な人間になってしまった)、今度はデヴィッド・リンチの「インランド・エンパイア」を観たいなと思う。