クリちゃんとハロちゃん

思い立って「Study In Brown」を久しぶりに聴いたが…いやはや55年の作品ですか。何だろう、このたぎるパワーと明確なコンセプション。クリフォード・ブラウン(通称クリちゃん)が神道の世界で言えばもはや神の領域(栗賦王弩茶尊)にあるのは仕方ないにしろ、ハロルド・ランド(このバンドにいたんだ!とびっくりしたが思えばこれを聴いて彼を知ったんだった)が記憶以上に頑張っている。男気溢れるテナーである。かっこいい。
 


 
この淀みなく流れる演奏って何なの。散々言い尽くされたことだけど、ブラウニーの天馬の如き飛翔は。最後のフレーズはどこかでも聴いたことがあるが、いわゆるバップフレーズというやつか。かっこいい。
 
 

 
何ですかこのリラクシン。ご機嫌すぎる。よくジャズ本を読むと、「テーマの良さで曲の良さが決まる!」とか(いささか紋切り型で)書いてあるけれど、この作品を通して聴くと非常に納得できる。これほどテーマが曲のコンセプトを明確にしている作品は、少なくとも同年代には見当たらないのではないか。
 
 

 
わはははは。と笑うしかないなんだこのかっこよさは。テーマ部のコードの斬新さと、導入部からテーマへ移行するときのリズムの溜め→放出の圧倒的な解放感。55年の作品とは思えぬなあ。マックス・ローチやばい。
  
…おかしいな?ついこないだまでYoutubeの埋め込みコードをそのままコピペではてなにプレイヤーを表示できてたんだけど…。