細野晴臣/薔薇と野獣

最近はグレイプバインHARCOばっかり聴いてるんですけど、忘れちゃいけない
細野晴臣の「薔薇と野獣」

かっこいい!!!もう何と言えばいいの。素晴らしいから!この神経症的で、鬱々とした籠もった感じ(実際、この時期の細野氏は片田舎?の家に引き篭もっていたらしい。集団でだけど。)もさることながら、後ろで鳴っているピアノが美しくって。あー、コード分析とか出来たら良いだろうなー。と思う。ドラムの録り方とか(タムがすげえ)、ワウギターとか、サウンドのざっくり感も良いね。エレガントでありながらガレージ感もあり。「山に映る街の影が夕陽と共に色褪せると」という歌詞がはっぴいえんどの残滓を感じさせ、(そのことも含め)細野氏が現在(とそこから続く未来)と過去のあいだで揺れ動いているかのような、そんなの突き抜けてどうでも良いかのような気持ちのいい感じ。なんか手に届きそうな、飛んでいけそうな郷愁感。ふと、ここがどこで今がいつでぼくが何なのか忘れてしまう一瞬。
これが細野晴臣の1stで、ここから辿っていきたいと思っているんですが、この作品が一番好きなんじゃないかという気がする。素朴なサウンドが好きなのかな。「はらいそ」まで行きたいですねー。