ククルククパロマ/カエターノ・ヴェローゾ


やばすぎる。素晴らしい。おそらくベニグノは感動はしても涙は流さなかっただろう。我々は孤独を相対化して、それと対峙しているから。その間に深い断絶があるのを感じるからこそ、マルコはこの深い哀しみをたたえた歌と声に共感し、涙を流さずにはいられないのだ。ベニグノとマルコとの決定的な違いがそこにあると思う。その意味においてこれはマルコにおける救済と癒しの物語であり、我々においてもそうなのだ。
カエターノ・ヴェローゾ、凄いですね。以前、最近のアルバムを聴いて「ちょっと違うかな」と思ったのだけどこれを聴くと突き抜けた歌唱力を持っている。