モリコーネの「Atame!」

普段、殆ど映画というものを観ないのだが、たまに観ます。で、ペドロ・アルモドヴァルの「アタメ 私を縛って!」を観た(途中まで半ば苦笑しながら観てたのだが、最後のシーンの展開と映像の美しさにやられた。ところどころでヒロイン?が話の筋とまったく関係ないところで涙を流す場面がある(映像的な効果を狙っているとも思えない。ただふいに涙が出た、という感じで、カメラも無視するようにそのまま流れている)のだけど、あれがこの映画の核心を物語っているのかなと思った)。
エンニオ・モリコーネが音楽を担当していて、エンドロールに流れる曲が良い曲だなあ〜と思って最後まで聴こうと思うとフェードアウトして終了。エンドロールなんかいつも観ないというのに、たまに観るとこれだ。
しかし、アルモドヴァルという人は価値を転倒させ、それを中から食い破るようにして別の(美しい)ものに変えてしまうという手法が実に見事だなあ。サブタイトルがサブタイトルなだけに、SMチックなものを期待予想していたけれど、最後の場面で完全に持ってかれて、よかったなあ。と素直に思わされてしまった。映画自体はやっぱりB級だと思うんだけど、妙なすがすがしさが残るのだ。そしてそれにはモリコーネの音楽が大きな役割を果たしているだろう。
↓見つけた。曲名は「Atame!」。映画のテーマソングだ。途中で終わりやがって…と思っていたけどそんなに長くないのねこの曲。ほんとにテーマって感じだ。
http://www.epdlp.com/bso.php?id=1310